ドライフラワーワークショップに参加した理由と期待していたこと
なぜドライフラワーワークショップに参加しようと思ったのか
私がドライフラワーワークショップに参加を決めたのは、30代という年齢で新しいスキルを身につけたいという想いからでした。デスクワーク中心の日常に物足りなさを感じていた時期で、手を動かして何かを創り出す体験を求めていたのです。
特に興味を持ったきっかけは、友人の結婚式で見た手作りのドライフラワーブーケでした。生花とは違う落ち着いた色合いと、長期間美しさを保てる実用性に魅力を感じたのです。その時「自分でも作れるようになりたい」と強く思いました。
独学でYouTubeや書籍を参考に何度かチャレンジしましたが、乾燥方法が不十分で花びらが落ちてしまったり、色褪せが想像以上に進んでしまったりと失敗の連続でした。3回目の失敗で、やはり基礎から体系的に学ぶ必要があると痛感し、ドライフラワーワークショップへの参加を決意しました。
ワークショップに対する具体的な期待
参加前に設定した目標は以下の通りでした:
技術面での期待:
- 適切な乾燥方法とタイミングの習得
- 花材の選び方と前処理のコツ
- 色褪せを最小限に抑える技術
- アレンジメントの基本的な構図理論

実用面での期待:
- 自宅でも再現可能な道具と材料の情報
- コストを抑えた花材の調達方法
- 作品の保存方法と長期保管のコツ
- 季節に応じた花材選びのポイント
特に重視していたのは、独学では得られない失敗を避けるための実践的なノウハウでした。書籍やオンライン情報だけでは分からない、講師の経験に基づいた「ここがポイント」という部分を学びたいと考えていました。
参加への不安と解消方法
一方で、参加前には不安もありました。30代男性という参加者層として少数派であることや、全くの初心者として他の参加者についていけるかという心配です。
事前に主催者に問い合わせたところ、「初心者向けのコースなので、経験は一切不要」「年齢性別問わず様々な方が参加されている」との回答をいただき、安心して参加することができました。
また、ワークショップの内容について詳しく確認したところ、3時間のコースで基本的なドライフラワー作りから簡単なアレンジメントまで体験できるということで、一回の参加で全体像を把握できる点も魅力的でした。
参加費用は材料費込みで4,500円と、独学で試行錯誤するコストを考えると十分に価値があると判断しました。失敗による材料の無駄を考えれば、むしろ効率的な投資だと考えたのです。
このように、明確な目標設定と事前の不安解消を行った上で、ドライフラワーワークショップへの参加に臨みました。
参加したドライフラワーワークショップの概要と選んだポイント
今回私が参加したのは、東京・表参道にある「Flower Studio BLOOM」が主催する「初心者向けドライフラワーブーケ作りワークショップ」です。3時間のコースで料金は5,500円(材料費込み)、定員8名の少人数制クラスでした。
ワークショップ選びで重視した3つのポイント
数あるドライフラワーワークショップの中から、私がこちらを選んだ理由は明確でした。まず少人数制であること。8名という定員は、講師の方に気軽に質問できる環境として最適だと感じました。実際、参加してみると一人ひとりの作業を丁寧に見てもらえ、細かなコツを直接教えてもらうことができました。
次に持ち帰り作品の実用性です。このワークショップでは、20cm程度のブーケと小さなスワッグ(壁掛け用の束ね飾り)の2点を制作します。どちらも自宅のインテリアとして実際に飾れるサイズで、就職活動の際にポートフォリオとして持参するにも適切な大きさでした。
そしてアフターフォローの充実度も決め手となりました。参加後1ヶ月間は、作品の保管方法や色褪せ対策について、LINEで気軽に相談できるサービスが付いています。独学では分からない「なぜ花が茶色く変色するのか」「湿気対策はどうすればいいのか」といった疑問を、プロに直接聞けるのは大きな魅力でした。
講師の専門性と学習環境

講師の田中さんは、フラワーアレンジメント歴15年のベテランで、都内の百貨店でのディスプレイ経験も豊富な方でした。技術面だけでなく、「なぜこの花材を選ぶのか」「季節によってどう組み合わせを変えるのか」といった理論的な背景も丁寧に説明してくださいます。
スタジオは自然光がたっぷり入る明るい空間で、作業台も一人当たり80cm×60cmと十分な広さが確保されていました。花材は当日の朝に仕入れたものを使用し、バラ、カスミソウ、ユーカリなど定番の花材に加え、季節の花も2〜3種類用意されていました。私が参加した11月には、秋らしいオレンジ色のケイトウと、香りの良いラベンダーが特別に追加されていました。
参加者層と学習効果
当日の参加者は20代から40代まで幅広く、職業も会社員、学生、主婦の方など様々でした。特に印象的だったのは、インテリア関係の仕事をされている方が2名いらっしゃったことです。「業務でお客様にドライフラワーについて聞かれることが増えた」「基礎知識を体系的に学びたかった」とおっしゃっており、実務に活かせる知識習得を目的とした参加者が多いことが分かりました。
3時間という時間設定も絶妙で、集中力を保ちながら2作品をしっかりと完成させることができました。途中15分の休憩時間には、参加者同士で情報交換する時間もあり、独学では得られない横のつながりも生まれました。
このワークショップを選んだ判断は正解で、単なる体験ではなく、実践的なスキルとして活用できる技術を習得することができました。
ワークショップ当日の流れと実際に学んだ技術
ワークショップの開始から完成まで:3時間の充実した学習体験
今回参加したドライフラワーワークショップは、午後1時から4時までの3時間コース。会場に到着すると、既に20種類以上の花材が美しく並べられており、その光景だけでテンションが上がりました。参加者は私を含めて8名で、年齢層は20代から50代まで幅広く、就活中の学生から転職を考えている会社員、趣味を広げたい主婦まで様々な目的を持った方々が集まっていました。
講師の方から最初に説明されたのは、ドライフラワー作りの基本となる「適切な乾燥方法と花材の選び方」です。生花をドライフラワーにする際の失敗例として、水分が多すぎる状態で乾燥を始めてしまうケースが約60%を占めるという具体的なデータも教えていただきました。この知識は、後に独学で練習する際の大きな指針となっています。
実践的な技術習得:失敗から学ぶ貴重な経験
ワークショップの核となる実習では、ハンギング法(逆さに吊るして乾燥させる方法)とシリカゲル法(乾燥剤を使用する方法)の2つの技術を実際に体験しました。特に印象的だったのは、同じバラでも乾燥方法によって仕上がりの色合いや質感が大きく変わることです。
ハンギング法で作成したバラは、約2週間後に深みのある赤色に変化し、アンティーク調の風合いを持つ作品に。一方、シリカゲル法では鮮やかな色味を保ったまま、よりふっくらとした形状を維持できました。この違いを実際に目で見て、手で触れて確認できたことは、書籍やネット情報だけでは絶対に得られない貴重な学習体験でした。
実習中に私が犯した失敗も、今では良い学びとなっています。カスミソウの束ね方が甘く、乾燥途中でバラバラになってしまったのです。しかし講師の方が「失敗こそが上達への近道」と励ましてくださり、正しい束ね方のコツを個別指導していただけました。この経験により、現在では失敗率を約80%削減できています。
プロから学ぶ商品化レベルの仕上げテクニック
ワークショップ後半では、作成したドライフラワーを使った実用的なアレンジメント作りに挑戦しました。単にドライフラワーを作るだけでなく、「どう活用するか」まで学べる点が、このワークショップの大きな価値だと感じています。

講師の方は実際にフラワーショップを経営されており、商品として販売できるレベルの仕上げ方を惜しみなく教えてくださいました。例えば、ドライフラワーリースの制作では、花材の配置バランスや色彩調和の法則について、実際の売上データを交えながら解説していただきました。「暖色系を70%、寒色系を30%の割合で配置すると、購買意欲を高める効果がある」という具体的な数値は、将来的に副業や起業を考えている私にとって非常に実用的な情報でした。
最終的に完成した作品は、リース1個、ブーケ2個、アクセサリー用の小さなアレンジメント3個の計6点。これらの作品は現在も自宅に飾っており、来客の方からは「お店で買ったみたい」と褒められることが多く、自信にもつながっています。特に就職活動の面接では、実際に作品を持参して話すことで、創造性と継続力をアピールする強力な材料として活用できました。
講師から教わったプロのドライフラワー作成テクニック
今回のドライフラワー ワークショップで最も印象に残ったのは、講師の田中先生から直接教わったプロならではの技術でした。独学では絶対に知り得なかった細かなコツや、失敗を防ぐポイントを実際に手を動かしながら学べたことで、作品の仕上がりが劇的に変わりました。
花材選びの見極めポイント
講師が最初に強調されたのは、ドライフラワーに適した花材の見極め方でした。同じバラでも、茎の太さや花びらの厚み、開花具合によって乾燥後の美しさが大きく変わるそうです。
田中先生が実際に持参された花材を使って説明してくださったポイントは以下の通りです:
– 花びらの水分量:指で軽く触れた時の弾力で判断
– 茎の切り口:新鮮で変色していないものを選ぶ
– 葉の状態:黄変や斑点がないか細かくチェック
特に印象的だったのは、「この花は2日後には茶色くなってしまう」と一目で判断される姿でした。私たち参加者には同じに見える花材でも、プロの目には明確な違いが見えているのだと実感しました。
乾燥時間を短縮する温度・湿度管理法
独学で最も困っていたのが、乾燥にかかる時間の予測でした。講師から教わった環境管理のテクニックにより、従来の半分の時間で美しいドライフラワーが完成することが分かりました。
田中先生が実践されている管理方法:
| 項目 | 最適な条件 | 調整方法 |
|——|————|———-|
| 温度 | 20-25℃ | エアコンで一定に保つ |
| 湿度 | 40-50% | 除湿器併用 |
| 風通し | 微風程度 | 扇風機を壁に向けて間接風 |

この方法を使うことで、通常10-14日かかるバラの乾燥が6-8日で完了し、しかも色褪せが最小限に抑えられました。「湿度計は必須アイテム」という先生の言葉通り、数値で管理することの重要性を痛感しました。
色落ちを防ぐ革新的な前処理技術
最も目から鱗だったのは、花材の前処理方法でした。講師が独自に開発されたという手法で、ドライフラワーの色持ちが格段に向上します。
具体的な手順:
1. グリセリン溶液(濃度15%)に茎を30分浸漬
2. シリカゲルと花材を密閉容器で24時間保管
3. 取り出し後、防虫スプレーを軽く噴霧
この前処理により、通常3ヶ月程度で色褪せが始まるガーベラが、8ヶ月経過しても鮮やかな色を保持していることを、先生の作品サンプルで確認できました。
プロ仕様の吊り下げ技術
最後に教わったのは、効率的な吊り下げ方法でした。一般的な輪ゴムを使った方法ではなく、園芸用の特殊なクリップを使用することで、茎への負担を軽減し、形崩れを防げます。
講師推奨の道具:
– フラワークリップ:茎を傷つけない柔らかい素材
– 調整可能なハンガー:花材の重さに応じて高さ調整
– 通気性カバー:埃よけと適度な風通しを両立
これらの技術を実際に体験できたことで、独学では到達できなかったレベルの作品作りが可能になりました。特に就職活動でポートフォリオに含める作品として、明らかにクオリティの高いものが制作できるようになったと感じています。
参加者同士の交流で得られた新しい発見と刺激
今回のドライフラワーワークショップで最も印象深かったのは、参加者同士の自然な交流から生まれた学びの豊かさでした。年齢も職業も異なる8名の参加者が集まったことで、一人では決して得られなかった多角的な視点や実践的なアイデアを吸収することができました。
多様な背景を持つ参加者から学んだこと
参加者の中には、インテリアショップで働く20代女性、結婚式のDIY装飾を準備中の新婦、副業としてハンドメイド販売を検討している会社員など、様々な目的を持った方々がいました。特に印象的だったのは、フラワーショップで5年働いているベテランスタッフの方からの実践的なアドバイスでした。
「お客様からよく聞かれるのは、ドライフラワーがどのくらい持つかということ。直射日光を避けて湿度管理をしっかりすれば、色あせを最小限に抑えて半年から1年は楽しめます」という具体的な情報は、独学では得にくい現場ならではの知識でした。
また、インテリア業界で働く参加者からは、「最近のトレンドは、あえて不完全な形のドライフラワーを使った『ワビサビ』的な装飾です。完璧すぎない自然な美しさが求められている」という業界の最新動向も教えてもらえました。
技術習得における相互学習の効果

ワークショップ中、参加者同士で作業を見合うことで、個人の癖や工夫を共有できたのも大きな収穫でした。例えば、ユーカリの葉を束ねる際の手の動かし方一つとっても、人それぞれ異なるアプローチがあることを発見しました。
左利きの参加者の方は、右利き用の説明とは逆の手順で作業を進めており、その様子を観察することで「利き手に関係なく美しく仕上げるコツ」を理解できました。これは独学では絶対に気づけない視点です。
さらに、制作スピードの違いも興味深い学びでした。丁寧にゆっくり作業する方の作品は繊細で上品な仕上がりに、テキパキと進める方の作品は自然で動きのある表現になっており、同じ材料でも個性が作品に反映されることを実感しました。
就職活動や副業に活かせる具体的なヒント
参加者との会話の中で、特に価値があったのは実際の活用方法や収益化のリアルな話でした。副業でハンドメイド販売をしている参加者からは、「ドライフラワーのスワッグ(壁掛け束)は材料費500円程度で作れて、2000円前後で販売できる。ただし、差別化のためにはオリジナルの組み合わせやラッピングが重要」という具体的な情報を得られました。
また、就職活動でクリエイティブ系企業を目指している学生参加者とは、面接でのアピール方法について情報交換ができました。「作品を持参する際は、制作過程の写真も一緒に用意して、問題解決能力や創意工夫をアピールするのが効果的」というアドバイスは、今後の就活戦略に大いに参考になりそうです。
ドライフラワーワークショップは単なる技術習得の場を超えて、多様な人生経験を持つ人々との出会いの場でもありました。一人で学習していては得られない、生きた情報や人とのつながりこそが、このワークショップ最大の価値だったと感じています。
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