コロナ禍から始めた私のドライフラワー作り体験記〜15回の失敗を乗り越えて

目次

ドライフラワー作りを始めたきっかけと失敗だらけの初期体験

コロナ禍で始まった私のドライフラワー作りの旅

2020年の春、コロナ禍で在宅勤務が続く中、私は何か新しい趣味を見つけたいと思っていました。当時30歳の会社員だった私は、毎日の単調な生活に変化を求めていたのです。そんな時、SNSで見かけた美しいドライフラワーのブーケに心を奪われました。「これなら家でもできそう」という軽い気持ちで、近所の花屋で数本のバラを購入し、ドライフラワー 作り方をネットで調べながら挑戦したのが始まりでした。

しかし、最初の結果は惨憺たるものでした。せっかく購入したバラは、期待していた美しい色合いではなく、茶色く変色してしまったのです。花びらはパリパリに乾燥し、触れただけでボロボロと崩れ落ちる始末。「こんなはずじゃなかった」と落胆しながらも、なぜか諦めきれない気持ちが残っていました。

失敗から学んだ初心者が陥りやすい3つの罠

その後3ヶ月間で、私は合計15回以上の失敗を重ねました。振り返ってみると、初心者の私が陥った失敗パターンは明確に3つに分類できます。

1. 花材選びの失敗
最初の頃は「どの花でもドライフラワーになる」と思い込んでいました。水分量の多いガーベラや、花びらの薄いトルコキキョウなど、実はドライフラワー作りに不向きな花材ばかりを選んでいたのです。結果として、乾燥過程で形が崩れたり、色が極端に悪くなったりしていました。

2. 乾燥環境の軽視
「吊るしておけば勝手に乾く」という安易な考えで、湿度の高い洗面所近くに花を吊るしていました。梅雨時期だったこともあり、カビが生えてしまった花材は数知れません。温度や湿度、風通しの重要性を全く理解していませんでした。

3. タイミングの見極め不足
花を購入してから数日経った状態でドライフラワー作りを始めたり、完全に乾燥する前に触ってしまったりと、適切なタイミングを逃していました。特に乾燥完了の見極めができず、平均して2週間かかる工程を1週間で諦めることが多々ありました。

転機となった成功体験とその後の変化

転機が訪れたのは4ヶ月目のことでした。たまたま友人からもらったカスミソウを、正しい手順で処理してみたところ、初めて満足のいく仕上がりになったのです。真っ白で繊細な花が、そのままの美しさを保ってドライフラワーになった時の感動は今でも忘れられません。

この成功をきっかけに、私は本格的にドライフラワー作りについて学び始めました。専門書を3冊購入し、YouTubeで技術動画を視聴し、月に約20時間をドライフラワー作りの学習に費やしました。失敗を恐れずに様々な花材で実験を重ね、半年後には友人から「作品を分けてほしい」と言われるまでになったのです。

現在では、ドライフラワー作りは私の生活に欠かせない趣味となり、ストレス解消の手段としても大きな役割を果たしています。何より、失敗を重ねたからこそ分かる「初心者がつまずきやすいポイント」を、これから始める方に共有したいという想いが強くなりました。

初心者が最初に揃えるべき道具と材料の選び方

私がドライフラワー作りを始めた3年前、最初に直面したのが「一体何を揃えればいいの?」という疑問でした。ネットで調べても情報がバラバラで、結果的に無駄な買い物をしてしまった経験があります。そこで今回は、実際に使ってみて本当に必要だった道具と、初心者でも失敗しにくい材料の選び方をお伝えします。

絶対に必要な基本道具【予算3,000円以内】

まず、ドライフラワー作りに必須の道具をご紹介します。私は最初、園芸用のハサミで花を切っていましたが、茎が潰れてしまい水分が抜けにくくなることを学びました。

フローリスト用ハサミ(1,500円程度)
刃が薄く、茎を綺麗に切断できるのが特徴です。私が愛用しているのは刃渡り15cmのもので、バラの太い茎からかすみ草の細い茎まで対応できます。

麻紐またはラフィア(300円程度)
束ねる際に使用します。輪ゴムは茎を傷める可能性があるため避けましょう。私は最初輪ゴムを使って失敗した経験があります。

新聞紙(家にあるもので十分)
乾燥中に落ちる花びらをキャッチするために下に敷きます。

花材選びで失敗しないための3つのポイント

花材選びは成功の8割を決めると言っても過言ではありません。私が実際に試して分かった、初心者におすすめの花材をご紹介します。

1. 水分量の少ない花を選ぶ
最初はバラやガーベラに挑戦したくなりますが、水分が多く失敗しやすいです。私の成功率データでは、かすみ草(成功率95%)、スターチス(成功率90%)、ユーカリ(成功率98%)が初心者向けです。

2. 開花直前の蕾を狙う
満開の花は美しいですが、花びらが散りやすくなります。私は7分咲き程度の花を選ぶようにしてから、完成品の見た目が格段に向上しました。

3. 茎の太さは鉛筆程度まで
太すぎる茎は乾燥に時間がかかり、カビの原因になります。実際に直径1.5cm以上の茎で作ったドライフラワーは、約30%がカビで失敗しました。

コストを抑える材料調達術

就活中の学生さんや副業として始めたい方にとって、初期費用は重要な問題です。私が実践している節約術をお教えします。

花屋の見切り品を活用
夕方以降に花屋を訪れると、見切り品が30-50%オフで購入できます。ドライフラワー作りなら多少しおれていても問題ありません。私は週2回、近所の花屋を巡回して材料を調達しています。

自宅の庭やベランダ栽培
ラベンダーやローズマリーなどのハーブ系は育てやすく、ドライフラワーにも最適です。私はベランダでスターチスを栽培し、月平均1,000円の材料費削減に成功しました。

100円ショップの活用範囲
麻紐や新聞紙の代替品は100円ショップで十分です。ただし、ハサミだけは専用品を購入することをおすすめします。切れ味の差が仕上がりに直結するからです。

実際にこれらの道具と材料を揃えてドライフラワー作りを始めると、初期投資約3,000円で月に10-15個の作品を制作できるようになります。私の場合、3ヶ月目には友人からの注文も入るようになり、材料費は完全にペイできるようになりました。

次のセクションでは、これらの材料を使った具体的な制作手順について、私の失敗談も交えながら詳しく解説していきます。

花材選びで失敗しないための実践的なポイント

私がドライフラワー作りを始めた頃、最も多くの失敗を重ねたのが花材選びでした。「どの花でもドライフラワーになる」と思い込んでいた結果、せっかく時間をかけて乾燥させても色が悪くなったり、形が崩れたりと散々な結果に。そこで今回は、私の失敗体験から学んだ花材選びの実践的なポイントをお伝えします。

ドライフラワーに適した花の見極め方

花材選びで最も重要なのは、水分量の少ない花を選ぶことです。私が実際に100本以上の花で試した結果、成功率が高い花材の特徴をまとめました:

  • 花びらが薄く、触ったときにパリッとした質感がある花(例:スターチス、カスミソウ)
  • もともと乾燥した環境で育つ花(例:ラベンダー、ユーカリ)
  • 花びらが重なりすぎていないシンプルな形状の花

逆に避けるべきは水分の多い花です。私が失敗した代表例は椿やツツジで、乾燥過程で花びらが茶色く変色し、最終的にボロボロになってしまいました。

鮮度の判断基準と購入タイミング

ドライフラワー作りでは、「少し開きかけた状態」の花を選ぶのがベストです。満開の花は乾燥中に花びらが散りやすく、つぼみすぎると開かないまま乾燥してしまいます。

私が花屋さんで実践している鮮度チェック方法:

  • 茎を軽く曲げて弾力があるかを確認
  • 葉っぱがしおれていないかをチェック
  • 花びらの端が茶色く変色していないかを観察

購入タイミングは入荷直後の午前中がおすすめです。私の経験では、夕方に購入した花材と比べて、午前中に購入したもののほうが約20%高い成功率を記録しました。

季節別おすすめ花材と注意点

季節によって適した花材が変わることも、実践を通じて学んだ重要なポイントです。

季節おすすめ花材注意点
桜の枝、菜の花、レースフラワー湿度が高い日は避ける
ひまわり、ケイトウ、千日紅エアコンの効いた室内で作業
コスモス、秋色アジサイ、パンパスグラス最も成功率が高い季節
松、南天、ユーカリ暖房で乾燥しすぎに注意

特に秋は湿度が低く、ドライフラワー作りに最適です。私の記録では、秋に作ったドライフラワーの成功率は85%でしたが、梅雨時期は45%まで下がりました。

コスト効率を考えた花材選び

就職活動や副業を視野に入れている方には、コストパフォーマンスの良い花材選びも重要です。私が実際に計算した結果、以下の花材が特におすすめ:

  • かすみ草:1束300円程度で大容量、成功率90%
  • スターチス:1束400円、色持ちが良く長期保存可能
  • ユーカリ:1束500円、香りも楽しめて付加価値が高い

また、花屋さんの閉店間際を狙うと、見切り品として通常の半額程度で購入できることがあります。私は毎週金曜日の夕方に近所の花屋さんを回り、練習用の花材を格安で調達していました。

花材選びは、ドライフラワー作りの成功を左右する最重要ポイントです。最初は失敗を恐れず、様々な花材で試してみることで、自分なりの成功パターンを見つけることができるでしょう。

ドライフラワー作り方の基本手順を体験談で詳しく解説

私が実際にドライフラワー作りを始めた3年前、最初の作品は見事に失敗しました。バラの花びらが茶色く変色し、形も崩れてしまったのです。しかし、その失敗から学んだ正しい手順を実践することで、今では就職活動の面接で実際に作品を持参してアピールできるレベルまで上達しました。

花材選びが成功の8割を決める

ドライフラワー作り方の第一歩は、適切な花材選びです。私の経験上、初心者には以下の花材がおすすめです:

成功率の高い花材(実体験ベース)
バラ:開花直前の蕾状態で収穫すると形が崩れにくい
かすみ草:失敗がほぼなく、約5日で完成
ラベンダー:香りも楽しめ、約1週間で美しく仕上がる
ユーカリ:葉物系で初心者でも扱いやすい

私が最初に選んだ満開のバラは水分量が多すぎて失敗の原因でした。花材は朝の10時頃、露が乾いた状態で収穫するのがベストタイミングです。

ハンギング法の実践手順

最も基本的で確実なハンギング法(吊り下げ乾燥法)の詳細手順をご紹介します。この方法で私は約90%の成功率を維持しています。

必要な道具
– 麻ひもまたは輪ゴム
– ハサミ
– 新聞紙
– 除湿剤(湿度の高い時期)

具体的な手順
1. 茎の処理:花から15-20cm程度残してカット
2. 束ねる:3-5本程度の小さな束にまとめる(大きすぎると内部が乾燥しない)
3. 吊り下げ:風通しの良い暗所に逆さまに吊るす
4. 環境管理:湿度50%以下、温度20-25度を維持

私の失敗例として、最初は束を大きくしすぎて内部にカビが発生しました。小さな束に分けることで、この問題は完全に解決できます。

乾燥期間と仕上がりの見極め

乾燥期間は花材によって大きく異なります。私の実測データをもとに、目安をお伝えします:

花材乾燥期間仕上がりの特徴
かすみ草5-7日白色を保持、ふんわり感維持
バラ10-14日色が濃くなり、花びらが引き締まる
ラベンダー7-10日香りが凝縮され、紫色が深くなる

完成の見極めポイントは、茎を触ってパリッと硬くなっていることです。まだ柔らかさが残っている場合は、カビの原因となるため追加で2-3日乾燥させます。

よくある失敗と対処法

3年間で経験した失敗例と、その解決策をまとめました:

失敗例1:色褪せが激しい
– 原因:直射日光に当てた
– 解決策:暗所での乾燥を徹底する

失敗例2:花びらが散る
– 原因:完全に開花した花を使用
– 解決策:7-8分咲きの状態で収穫する

失敗例3:カビが発生
– 原因:湿度が高い環境、束が大きすぎる
– 解決策:除湿剤の使用、小さな束に分ける

これらの基本手順をマスターすることで、就職活動でのポートフォリオ作成や、副業としてのハンドメイド販売への第一歩を踏み出せます。私自身、この技術を身につけたことで面接官との会話が弾み、「手先が器用で継続力がある」という印象を与えることができました。

ハンギング法で作る際の場所選びと注意点

ハンギング法によるドライフラワー作りでは、場所選びが成功の7割を決めると言っても過言ではありません。私も初心者時代に場所選びを軽視して、せっかくのユーカリやバラが変色してしまった苦い経験があります。今回は、私が実際に試行錯誤を重ねて見つけた最適な場所選びのポイントと、絶対に避けるべき注意点をお伝えします。

理想的な乾燥場所の3つの条件

ドライフラワー作りにおいて、最も重要なのは風通し・湿度・光のバランスです。私が実際に温湿度計で測定した結果、湿度40-60%、温度20-25℃の環境で最も美しく仕上がることが分かりました。

具体的におすすめの場所は以下の通りです:

クローゼット内の上部:扉を少し開けて風通しを確保
階段の踊り場:自然な空気の流れがある
寝室の窓際から1メートル離れた場所:適度な明るさと風通し
洗面所の換気扇近く:湿度コントロールが可能

私の場合、最初はリビングに吊るしていましたが、エアコンの風が直接当たって花びらが縮んでしまいました。現在は寝室のクローゼット上部を使用しており、約7-10日で理想的な仕上がりになっています。

絶対に避けるべき場所とその理由

失敗から学んだ「NGな場所」をご紹介します。これらの場所は、せっかくの材料を無駄にしてしまう可能性が高いです。

キッチン周辺は最も避けるべき場所です。調理時の湯気で湿度が急激に上昇し、カビの原因となります。実際に私がカスミソウをキッチンで乾燥させた際は、3日目に白いカビが発生してしまいました。

浴室近くも同様に湿度が高すぎます。浴室使用後の湿気は想像以上に広範囲に影響し、ドライフラワーの大敵である過剰な水分を与えてしまいます。

直射日光が当たる窓際では、色あせが急速に進行します。特に赤やピンクの花は、紫外線により1週間程度で色が抜けてしまうため注意が必要です。

季節別の場所選びのコツ

季節によって最適な場所は変わります。私が1年間を通して実践している季節別のアプローチをお伝えします。

春・秋(湿度40-60%):最もドライフラワー作りに適した季節です。リビングや寝室など、普段過ごす場所でも問題なく乾燥できます。

夏(湿度70%以上):除湿器のある部屋や、エアコンで湿度管理された空間を選びましょう。私は夏場は必ず除湿器を併用し、湿度を50%以下に保っています。

冬(湿度30-40%):乾燥しすぎて花びらが割れやすくなるため、加湿器から離れた場所を選び、急激な乾燥を避けています。

プロが実践する環境チェック方法

場所を決める前に、私が必ず行っている環境チェックをご紹介します。100円ショップの温湿度計を使って、候補地で24時間測定してみてください。

理想的な数値は以下の通りです:
– 湿度:40-60%(一日を通して大きな変動がないこと)
– 温度:18-25℃
– 風通し:軽くティッシュペーパーが揺れる程度

このチェックを怠ると、せっかくの材料費(バラ1本200円、ユーカリ1束300円程度)が無駄になってしまいます。事前の環境確認に1日かけることで、確実に美しいドライフラワーを完成させることができるのです。

場所選びは一度覚えてしまえば、どんな花材でも応用できる基本技術です。次回からは迷うことなく、最適な環境でドライフラワー作りを楽しめるようになるでしょう。

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