ドライフラワー作りを始めた理由と3年間の実体験
私がドライフラワー作りを始めたのは、転職活動中の3年前でした。当時クリエイティブ系以外の職種で働いていた私は、面接で「何か趣味や特技はありますか?」と聞かれるたびに、これといって印象に残る答えができずにいました。そんな時、友人の結婚式で手作りのドライフラワーブーケを見て、「これなら忙しい中でも続けられそう」と直感的に感じたのがきっかけです。
初心者時代の失敗から学んだこと
最初の半年間は、正直言って失敗の連続でした。YouTubeや本を参考に見よう見まねで始めたものの、ドライフラワー 花材の選び方が分からず、せっかく作っても数日で色褪せてしまったり、カビが生えてしまったりといった問題に直面しました。
特に印象深い失敗は、春に作った初めての作品です。近所の花屋で「きれいだから」という理由だけでガーベラとトルコキキョウを選んだのですが、水分量の多い花材だったため、完全に乾燥する前に茶色く変色してしまいました。この経験から、花材選びには明確な基準が必要だということを痛感しました。
3年間で身につけた実践的スキル
継続して取り組んだ結果、現在では以下のような実績を積むことができました:
– 月平均15作品のドライフラワーアレンジメント制作
– 季節ごとに最適な花材20種類以上を使い分け
– 友人や同僚からのオーダー制作月5件程度を受注
– 地元のカフェでの作品展示3回を実現
この経験は転職活動でも大きな武器となり、「継続力」「創造性」「計画性」といった点で面接官から高い評価を得ることができました。特に、失敗から学んで改善していく姿勢や、独学で体系的に技術を習得した点は、どの業界でも評価されるスキルだと実感しています。
ドライフラワー作りがもたらした予想外の効果

技術習得以外にも、ドライフラワー作りは私の生活に大きな変化をもたらしました。まず、ストレス解消効果が想像以上に高く、仕事で疲れた日でも30分程度の作業で気分転換ができるようになりました。
また、副業としての可能性も見えてきました。現在は月2万円程度の収入ですが、技術向上と共に単価も上がってきており、将来的には本格的な事業展開も視野に入れています。
何より、季節の移り変わりを意識する習慣が身につき、日常生活がより豊かになったことが最大の収穫です。春は桜やミモザ、夏はラベンダーやカスミソウ、秋はコスモスやケイトウなど、それぞれの季節に最適な花材を探すことで、自然との距離がぐっと縮まりました。
次のセクションでは、この3年間で培った経験をもとに、季節別の花材選びの具体的なポイントをお伝えしていきます。
春の花材選びで失敗した体験談と成功のコツ
私がドライフラワー作りを始めた最初の春、桜の季節に魅力的なピンク色の花材を見つけて「これは絶対に素敵なドライフラワーになる!」と意気込んで大量に購入したのですが、結果は惨憺たるものでした。美しかった桜の花びらは茶色く変色し、期待していたふんわりとした質感は跡形もなく消え去ってしまったのです。
春の花材選びで犯した3つの致命的なミス
当時の私が犯した最大の間違いは、見た目の美しさだけで花材を選んでしまったことでした。桜以外にも、チューリップやスイートピーなど、春らしい華やかな花を次々と試しましたが、どれも期待通りの仕上がりにはなりませんでした。
失敗の原因を分析すると、以下の3点が挙げられます:
– 水分含有量の高い花材を選んでいた:桜やチューリップは水分が多く、乾燥過程で形が大きく崩れてしまいます
– 花びらが薄すぎる品種を選択:繊細な花びらは乾燥すると紙のようにパリパリになり、触れただけで破れてしまいます
– 開花直前ではなく満開の状態で採取:既に花の寿命が進んでいるため、乾燥後の保存期間が極端に短くなります
特に印象的だったのは、3月下旬に作ったスイートピーのドライフラワーです。生花の状態では上品な薄紫色が美しかったのですが、乾燥後は色あせて灰色のような仕上がりになってしまい、せっかく時間をかけて作ったブーケが台無しになってしまいました。
春のドライフラワー花材選びで成功するための実践的なコツ
失敗を重ねた経験から学んだ春のドライフラワー 花材選びのポイントをご紹介します。春は新緑の季節でもあるため、花だけでなく葉物や枝物も豊富に手に入るのが大きなメリットです。
成功率の高い春の花材TOP3:

1. カスミソウ:小さな白い花が密集しており、乾燥後も形が崩れにくく初心者におすすめ
2. ユーカリ:葉物系で失敗が少なく、シルバーグリーンの色合いが春らしい爽やかさを演出
3. スターチス:紫やピンク、白など色のバリエーションが豊富で、乾燥後も鮮やかな色が残る
私が実際に試行錯誤した結果、春の花材選びで最も重要なのは採取のタイミングだということが分かりました。朝の10時頃、露が完全に乾いた状態で、花が7分咲き程度の時に採取すると成功率が格段に上がります。
また、春特有の気候を活かした乾燥方法も重要です。4月から5月にかけては湿度が比較的低く、自然乾燥に適した環境が整います。私の経験では、風通しの良い室内で逆さに吊るして乾燥させる方法が、春の花材には最も適していました。乾燥期間は花材にもよりますが、概ね1週間から10日程度で完成します。
現在では、春に作ったユーカリとカスミソウのドライフラワーを組み合わせたアレンジメントが、1年以上経った今でも美しい状態を保っており、来客時には必ず褒めていただける自慢の作品となっています。
夏場のドライフラワー作りで学んだ花材選択の重要性
私が初めてドライフラワー作りに挑戦したのは、実は真夏の8月でした。当時は季節なんて全く考えずに「とりあえず好きな花で作ってみよう」と軽い気持ちでスタート。しかし、この夏場での経験が、後にドライフラワー 花材選びの重要性を痛感させる貴重な学びとなったのです。
真夏の失敗から学んだ湿度の影響
8月の湿度70%を超える日に、バラとカスミソウでドライフラワー作りを開始しました。通常なら2週間程度で完成するはずが、3週間経っても花びらがしっとりとした状態が続いていたのです。さらに悪いことに、4週間目に入ると一部の花びらにカビらしき黒い斑点が現れ始めました。
この失敗を機に、湿度計を購入して室内環境を徹底的に測定。その結果、湿度60%以下の環境でないと、水分の多い花材は綺麗にドライ化しないことが判明しました。特に夏場は、エアコンによる除湿が不可欠であることを身をもって学んだのです。
夏に適した花材の発見
失敗を受けて、夏場でも成功しやすい花材を徹底的にリサーチし、実際に試してみました。以下は私が夏場に試した花材とその結果です:
成功率の高い夏向け花材
– ラベンダー:もともと乾燥を好む性質で、5日間で完璧にドライ化
– スターチス:茎が細く水分が少ないため、1週間で完成
– かすみ草:小さな花が密集しているが、通気性が良く10日間で仕上がり
– ユーカリ:葉物系で水分量が適度、香りも楽しめて7日間で完成
夏場に避けるべき花材
– ガーベラ:花びらが厚く水分量が多いため、カビが発生しやすい
– トルコキキョウ:花びらが重なり合い、内部の湿気が抜けにくい
– バラ(特に大輪系):花びらの密度が高く、夏場は失敗率70%以上
温度管理で劇的に改善した成功率
夏場の2回目の挑戦では、室温25度以下、湿度50%以下の環境を意識的に作りました。具体的には、エアコンの除湿機能を24時間稼働させ、扇風機で空気の循環を促進。この環境改善により、成功率が30%から85%まで向上しました。
電気代は月額で約3,000円増加しましたが、失敗による花材の無駄遣いを考えると、むしろコストパフォーマンスは向上したと言えます。特に就職活動で作品を持参する予定がある方にとって、確実に仕上がる環境作りは投資として価値があります。
季節を活かした花材選択の戦略

夏場の経験を通じて、季節ごとに適した花材を選ぶことの重要性を実感しました。現在私が実践している季節別アプローチは以下の通りです:
夏場(6-8月):水分量の少ない花材を中心に、短期間で仕上がるものを選択。ハーブ系やワイルドフラワー系が特におすすめです。
秋場(9-11月):湿度が下がり始めるため、春に失敗しやすかった花材にも再挑戦可能。この時期は最もドライフラワー作りに適しています。
この経験は、後に副業としてドライフラワー販売を始めた際にも大いに役立ちました。季節ごとの花材特性を理解していることで、お客様への的確なアドバイスができ、信頼関係の構築につながったのです。夏場の失敗があったからこそ、現在の確実な技術習得に至ったと確信しています。
秋に最適なドライフラワー花材の見極め方と保存テクニック
秋は一年の中でもドライフラワー作りに最も適した季節です。私が3年間のドライフラワー制作経験で学んだのは、秋の花材選びこそが作品の仕上がりを左右する重要なポイントだということでした。湿度が低く、気温も安定している秋だからこそ、適切な花材選びと保存方法を知っておくことで、初心者でも美しいドライフラワーを確実に作ることができます。
秋の代表的なドライフラワー花材と見極めポイント
秋に最適なドライフラワー 花材として、私が実際に成功率の高さを実感したのは以下の花材です。
ケイトウは秋の定番で、9月から11月にかけて最も美しい状態で入手できます。選ぶ際のポイントは、花房がしっかりと詰まっていて、茎が太くて硬いものを選ぶことです。私の経験では、花が8分咲き程度の状態で収穫したケイトウが最も色鮮やかに仕上がりました。
千日紅(センニチコウ)は、球状の花が特徴的で、ドライフラワーにしても形が崩れにくい優秀な花材です。触ってみて花がカサカサと音がするものは既に水分が少なく、乾燥時間を短縮できるメリットがあります。
スターチスは色のバリエーションが豊富で、特に秋に出回る深い紫やワインレッドは、季節感のある作品作りに欠かせません。茎の切り口が新鮮で、花びらにハリがあるものを選びましょう。
花材の鮮度判定と購入タイミング
花材の鮮度を見極める技術は、作品の完成度に直結します。私が花屋で働く友人から教わった判定方法をご紹介します。
まず、茎の切り口をチェックしてください。新鮮な花材は切り口が白っぽく、水分を含んでいます。茶色く変色していたり、ぬめりがある場合は避けましょう。
次に葉の状態を確認します。葉がしおれていたり、黄色く変色している花材は、既に老化が進んでいる証拠です。ドライフラワーにしても美しく仕上がりません。

購入タイミングとしては、朝一番がおすすめです。多くの花屋では前日の夜から朝にかけて入荷した新鮮な花材が並びます。私は毎回午前10時までに花材を購入するようにしており、この習慣を始めてから失敗率が約30%減少しました。
秋の気候を活かした保存方法
秋の乾燥した気候は、ドライフラワー作りにとって天然の味方です。湿度が40-50%程度に保たれる秋なら、自然乾燥法でも美しく仕上がります。
吊り下げ乾燥法では、花材を小束に分けて麻紐で結び、風通しの良い場所に逆さに吊るします。私の経験では、北向きの窓際で直射日光が当たらない場所が最適でした。秋なら7-10日程度で完全に乾燥します。
シリカゲル乾燥法は、より早く確実に乾燥させたい場合におすすめです。密閉容器にシリカゲルを敷き、花材を埋めて2-3日待つだけで完成します。特に色鮮やかさを保ちたい花材には効果的で、私が制作したケイトウの作品では、自然乾燥と比べて約40%色の退色を抑えることができました。
保存時の注意点として、乾燥完了後は除湿剤と一緒に密閉容器で保管してください。秋でも雨の日は湿度が上がるため、適切な保存をしないと再吸湿してカビの原因となります。
これらの方法を実践することで、就職活動でのポートフォリオ作成や、副業としてのハンドメイド販売にも活用できる高品質なドライフラワー作品を制作できるようになります。
冬の花材でドライフラワーを作る際の注意点と工夫
冬の花材でドライフラワーを作る際は、他の季節とは異なる特有の課題があります。私自身、初めて冬にドライフラワー作りに挑戦した際、湿度管理の難しさで何度も失敗を重ねました。特に12月から2月にかけては、暖房による急激な温度変化と結露の問題で、せっかく選んだ花材が思うように仕上がらないことが多々ありました。
冬特有の環境条件への対策
冬のドライフラワー作りで最も注意すべきは湿度の急激な変化です。暖房で乾燥した室内と、外気の湿気が混在する環境では、花材の水分が不均等に抜けてしまいます。私の経験では、暖房器具から2メートル以上離れた場所で、かつ直接風が当たらない位置を選ぶことが重要でした。
具体的な対策として、湿度計を設置して40-50%の湿度を維持することをおすすめします。加湿器を使用する場合は、花材に直接水蒸気が当たらないよう注意が必要です。私は小型の除湿機を併用することで、より安定した環境を作ることができました。
冬におすすめの花材選択
冬の花材選びでは、寒さに強く水分含有量が少ない品種を中心に選ぶことが成功の鍵です。以下は私が実際に試して効果的だった冬のドライフラワー花材です:
成功率の高い冬の花材
– ユーカリ:成功率約90%、7-10日で完成
– スターチス:成功率約85%、色褪せが少ない
– カスミソウ:成功率約80%、ボリューム感が維持される
– ラベンダー:成功率約75%、香りも楽しめる

逆に避けるべきは、ガーベラやバラなどの花弁が厚い品種です。冬の低温環境では乾燥に時間がかかり、カビが発生するリスクが高まります。
冬ならではの工夫とテクニック
冬のドライフラワー作りでは、段階的な環境変化を意識することが重要です。私が編み出した「3段階乾燥法」をご紹介します:
1. 第1段階(1-2日):室温18-20℃の環境で予備乾燥
2. 第2段階(3-5日):やや温度を上げて20-22℃で本格乾燥
3. 第3段階(2-3日):仕上げとして風通しの良い場所で完全乾燥
この方法により、花材への負担を最小限に抑えながら、美しい仕上がりを実現できます。
また、シリカゲル乾燥法も冬には特に有効です。密閉容器にシリカゲルと花材を入れることで、外気の影響を受けずに安定した乾燥が可能になります。私の実験では、通常の吊り下げ乾燥と比較して約30%時間短縮できました。
冬の作品活用アイデア
冬に作成したドライフラワーは、クリスマスや年末年始のディスプレイとして活用できます。私は毎年11月頃から準備を始め、12月には手作りのリースやスワッグを完成させています。これらの作品は、就職活動のポートフォリオとしても高く評価され、実際にインテリア関連の面接で話題になったことがあります。
冬の花材でドライフラワーを作る際は、環境管理と花材選択が成功の分かれ道となります。適切な準備と工夫により、他の季節以上に美しい作品を作ることが可能です。
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